2019年1月11日〜13日の3日間、中国企業であるAbilit 優能福祉国際会展服務(北京)有限公司とCFDCC(全国工商連家具装飾業商会)共催のイベント『2019年度日本デザインマスター』にて、講演を行いました。
弊所が設計した介護施設(三芳苑/神戸市西区)を視察した中国の福祉関係者からオファーを頂き、中国(北京)での講演が実現しました。
セミナーは3日間開催され、中国全土から集まった「設計士、デザイナー、空間リフォーム業者」など約60名が参加されました。
約14億人の人口を抱える中国。 国連の推計によりますと、2030年には中国国内における65歳以上の高齢者の比率は、総人口の20.2%(2億8000万人)に達する見通しです。また、2050年には60歳以上の人口が5億人近くになると言われており、今後中国は、日本同じ「超高齢化社会」を迎えます。
中国政府は2020年までに「介護保険制度」の全国導入を目指しており、今後は、社会保障制度の構築が進んでいくものと思われます。
国務院に属する全国老齢工作委員会によりますと、中国の「高齢者向け産業」の市場規模は2030年に22兆元(約360兆円)になると予想されています。
今回のセミナーには、中国の有名デザイナーや、大手福祉関連企業の経営者なども多数参加されていました。
介護先進国である日本の「介護サービス」や「高齢者施設」に対しとても高い関心を持っており、真剣な表情で私たちの講義を聴いて頂きました。また、講義後も多数のご質問を頂き、参加者の熱い思いを感じると共に、有意義な時間を共有させて頂きました。